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- 眉をひそめて章〔アバサ〕
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
1. (ムハンマドは)眉をひそめ,顔を背けた。
2. 一人の盲人がやって来(て話が中断され)たためである。
3. あなたにどうして分ろうか,かれは清められるかも知れないことが。
4. または訓戒を受け入れて,その教えはかれを益するかもしれないことが。
5. だが何の助けもいらない者(財産家)には,
6. (関心をもって)応待する。
7. しかもかれが自ら清めなくても,あなたに責任はない。
8. だが熱心に(信仰を)求めてあなたの許に来た者で,
9. 畏敬の念を抱いている者には,
10. あなたは軽視した。
11. 断じてそうであるべきではない。本当にこれ(クルアーン)は訓戒である。
12. だから誰でも望む者には,訓戒を念じさせなさい。
13. それは(アッラーの御許にある)帳簿に記されているもの。
14. 至高にして清純なもの。
15. 書記たち(天使)の手で(記録されたもの)。
16. 気高く敬虔な(書記たち)。
17. 人間(不信心者)に災いあれ。何とかれは忘恩なことよ。
18. かれはどんなものから,かれを創られるのか。
19. 一滴の精液からである。かれは,かれを創り,それから五体を整えられ,
20. (母の胎内からの)かれの道を容易になされ,
21. やがてかれを死なせて墓場に埋め,
22. それから御望・の時に,かれを甦らせる。
23. いや,かれが命じられたことを,(不信仰者は)果さなかった。
24. かれに,自分の食物に就いて考えさせて・るがよい。
25. 本当にわれは,水(雨)を豊かに注ぎ,
26. 次いで大地を裂いて切れ切れにし,
27. そこに生長させるものには,穀物,
28. またブドーや青草,
29. オリーブやナツメヤシ,
30. 繁茂した庭園,
31. 果物や牧草(がある)。
32. あなたがたとあなたがたの家畜のための用益である。
33. やがて,(終末の)一声が高鳴り,
34. 人が自分の兄弟から逃れる日,
35. 自分の母や父や,
36. また自分の妻や子女から(逃れる日)。
37. その日誰もかれも自分のことで手いっぱい。
38. (或る者たちの)顔は,その日輝き,
39. 笑い,且つ喜ぶ。
40. だが(或る者たちの)顔は,その日挨に塗れ,
41. 暗黒が顔を覆う。
42. これらの者こそ,不信心な者,放蕩者である。